除雪機修理【88F供曚修4

  • 2011/12/25(日) 01:19:43

修理は暫くお休みします宣言をしたヤナセの88F2。
しかし結局他にする事が無くちょこちょこ弄っておりますので、そのご報告を致します。

・キャブの洗浄
・点火系のチェック
・排気のシール
・フリクションディスクの改造


先ずはキャブレターの洗浄からになります。
形状はちょっと特殊ですが、特に変わった事もなくニードルやフロートを分解して各部の詰まりが無いかをチェックします。
私のチェック方法は、パーツクリーナーを各穴に吹き込んで繋がっている他の穴から噴き出すか?を見ます。


組立の際にはガスケット部に「バスコーク」を使用。
耐油、耐熱、耐圧性に優れていてとても便利です。
燃料ホース接続部分のエルボにもシールテープを用いて接続しておきました。


これでキャブレター関係は終了。
エンジン始動に問題が無かったように、キャブレターにも問題は見当たりませんでした。
なので残すは組付け後の燃調とアイドル調整で大丈夫でしょう。



続いて点火系のチェックです。
既に「手でフライホイールを回すと火が飛ぶ」のを確認済みですが、今回はもうちょっと踏み込んでみました。
フライホイール内部にあるコンタクトポイントという部分のチェックです。


コンタクトポイントの接点部です。
少し焼けが生じていたのでヤスリで磨いておきました。
(写真は修整前)


そして再びフライホイールを手で回してプラグに火が飛ぶか?を確認します。
折角なので新品のプラグに交換しちゃいました。


プラグはNGKのBR6HSが付いていました。

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これで点火系は全て完了です。
今回はコンタクトポイントまでチェックをしてみましたが、これは過去に頂いたコメントから知った事になります。
有難う御座いました!
まだまだ何も知らない素人ですので非常に勉強になります!


続いて排気系です。
現状ではアフターファイヤーが発生し、その原因はマフラーのエア吸い込みと燃料が薄い事だと思っています。

機種は違いますが、同ヤナセの除雪機のパーツリストを見るとガスケットが存在しているようです。
(※パーツナンバー883)


しかし実際はこの様にガスケットが存在していませんでした。
或いはこの薄い鉄板(SS材でした)がガスケットの役割をしているのでしょうか?


定かではありませんでしたので、各面を整えて洗浄をしてからホルツのガンガムを使ってシールしてみました。
マフラー用のパテなので耐熱にも問題は無いでしょう。


【ホルツ ガンガムチュ−ブ】
商品説明を見ると「チューブ式の耐熱パテです。耐熱温度700℃で、排気ガスの漏れを防ぎます。硬化後は石のように固くなり強度も抜群です。熱硬化タイプなので、排気熱で短時間で固めることが出来ます」との事なので大丈夫でしょう。
1本持っていると自動車の排気漏れ等にも使えるので便利です。

ガンガムチューブ MH720

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マフラーのシールとキャブレターのシール。
どちらも氷点下環境では硬化し難いので、エンジンを室内に持ち込みます。
というか思いっきり居間ですが(笑)
キャブレター取付の際にもガスケットと合わせてバスコークを使用します。
これでエンジン関係は燃調とアイドル回転数の調整を残して終わりになります。



さて・・・
残すは問題の走行関係の破損ですね。

部品代が¥75,000円という事でしたので新品購入は諦めて、何かしら良い方法が無いか?と模索しておりました。

そして私が考えた方法が以下になりますが、現状ではまだ未完です。
未完である理由も後述いたします。


先ずはフリクションリングを切断します。
見ての通りハンドソーによる切断なので大変です(笑)
ケガキを入れるために邪魔になる耳をカット!


そして最終形をマークしてカット!
ある程度中心を出しておかないと、回転の際に振動が発生してしまうので慎重に(笑)
それを踏まえての三角形です。
・・・と思ったけども、そこまで回転数は上がらない部分ですね。


このようにカット!
あ、ピザが食べたいかも!


さらに鋭利な端部もカット!
疲れる〜(笑)


完成予定はCADにて簡単に寸法を出しておきました。


さぁ!
ここで登場するのがホンダのフリクションディスクです。
この部品はホンダでも新品が出る筈ですので、今後も供給が可能だろうという事での採用です。
今回は手持ちのホンダのフリクションディスクの穴位置に合わせて穴を開けました。


組付けるとこんな感じです。


そしてこの様に組合わさる予定です。



ヤナセの88F?は走行レバーを入れたままで変速出来ないので、ディスクが磨耗してしまった状態でも大丈夫だとは思いますが、この際ですから磨耗してしまったディスクの補修も考えています。

が、その材料がまだ届いていませんのでそれはまた次の機会にでも・・・

一応これで今後の部品調達も考えての補修方法が見えましたが、実は重大な見落としがありました。

今回、ホンダのフリクションディスクを使用しました。
そしてその際にはホンダのフリクションディスクの穴位置に合わせて、ヤナセのフリクションリングに穴あけをしました。
そしてM5のボルト3本で固定する事で今後の部品調達を可能にしたわけですが・・・

実は強度に問題有り!(笑)


本来、ホンダはM6のボルトで固定なのですが、今回はスペースの関係でM5での固定になった事を受けて、簡単に計算をしてみました。


ボルトの許容せん断応力が0.7ton/cm^2
M5のボルトの断面積が0.134cm^2
使用本数が3本
なので

0.134×3×0.7=0.281ton

ボルトの位置がR20mmで接触外径がR78mm

という事で、摩擦する外径部分に72kgfの外力でボルトが破断してしまいます。

衝撃や繰り返し荷重を考えるとちょっと不安です。


なのでさらにボルトを増やす必要がありそうなので、外周に近い部分にさらにM5のボルト3本を追加する予定です。
(しかし、そうしてしまうと今後は磨耗してしまったフリクションディスクを交換する際には、購入したディスクにも穴あけ加工が必要になってしまうのが残念)

あれ?
だったらホンダのディスクを正規に使う場合でも壊れてしまう可能性があるんじゃないの?と思われてしまうかもしれません。
でもそこはメーカーです。
ちゃんと計算されています。

今回使用したホンダのフリクションディスクはHS50等の5馬力に使われるディスクであることと、取り付けはM6のボルト(さらに、もしかすると高強度のボルト)を使用している事から、正規の使用では問題が無いものと考えます。

しかし車体重量が増した8馬力クラスへの流用である事と、スペースの問題からM6を使えずにM5ネジを使用したことで問題になると考えられます。



何にしても、この様に再び機械として仕事をさせる道筋が立ちました。
が、まだまだ細かい調整が残っているのと、磨耗してしまったディスクの補修が残っていますので暫くは楽しめそうです。

機械弄りって本当に楽しいです。

ヽ(´ー`)ノ

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この記事に対するコメント

す、すごすぎです・・・。これ、そこらへんの整備士さんでもできないですよ(笑)
かなり柔らかい頭の持ち主なんですね!尊敬します。
なぜか、好きな映画『最速のインディアン』の主人公を思い出してしまいました。
そしてピザが食べたくなりました(爆)ご近所だったら、遊びに行きたいぐらいですよ。

これ見てたら、自分も除雪機いじりたくなってきましたが、
2ヶ月ほど長野へ出張ですので、3月過ぎに、またこちらのブログにお邪魔します。
それまで完調になっていることを願っています。
そのうち、除雪機でツーリングいかがですか?(笑) (*´∇`*)ノ

>ぞのさん

「世界最速のインディアン」は知りませんでしたので早速見ました!
これぞエンジニアの生き方!という感じの素晴らしい映画ですね。
良い映画を有難う御座います。

そしてご報告です。
アフターファイヤーは直りました。
やはりマフラーのガスケットが効いているのかと思われますが、一度に色々な対策をしてしまったので定かではありません・・・
現在、本業の設計が忙しくて手を付けられない状態ですが、なんとか時間を作って復活したいと思っております。
出張、頑張ってください!
ヽ(´ー`)ノ

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